アレキサンダー・シャンド
当社の行員であったアレキサンダー・シャンドはスコットランドで教育を受けた銀行家で、1860年代、1870年代を日本で過ごしました。シャンドは日本の大蔵省に招かれて銀行制度に関するアドバイスを提供し、講義を行い、また日本の銀行家のために実務書の作成もしました。
シャンドは1877年にロンドンに戻りましたが、日本との交友関係を保ち、その関係は一生を通じて重要なものとなりました。1927年、ジャパンタイムズはシャンドとその生涯について記述したA Friend of Nippon(仮訳:日本の友人)と題する小冊子を出版しています。
シャンドが日本で培った交友関係のうち最も重要で長期にわたるもののひとつとして、シャンドの伝書係であった高橋是清との関係が挙げられます。高橋は後に偉大な銀行家へと成長し、大蔵大臣の職を務め最終的に首相となり、日本の歴史だけでなく日本と英国との関係においても重要な役割を果たしました。